片想いが実ることは決して多くない。実った分だけ散っていった恋がいくら有るのかなんて計り知れないだろう。その手に顔に身体に無条件に触れられる間柄になりたい。心を満たす愛の言葉もキスをするのも注がれる愛情も全部全部自分のものにしたかった。制御しきれない胸の痛み。私の心に吹き荒れる嵐の片鱗がそちらにも舞い込めばいいそう思ってあなた達の会話を録音した。恋に破れた女の恋心は邪心を滲ませ一つの細やかな幸せを破壊しようと歪んだ愛に沈んでいた。注意力が足りないね、ただでは済まないね。そんな風に嗤ってやりたいのに。
ここまで来ると片想いを拗らせどっちにも行けない私がひどく惨めだ。
片想いは逆に言えば心の醜さの表れだと思う。大半が自分目線の御都合主義なのだ。だから、歪んだ恋心に理解は出来ても納得は出来ない。逆だったらそんな目に遭わされれば嫌なんだろと邪魔をするなと冷静に考えてしまいました。