あの日その日この日全部が重なってとても綺麗な花になる
「母さん....!」
私は、母さんの服の裾を掴んだ。
「大丈夫だよ。必ず帰って来るから...約束する!」
母さんは、“作り笑い“をしていた。
弱い処を見せたくなかったのだろう。
「もし、母さん、帰って来なかったら、東
の方に歩いてお行き、そこには、きっと優
しい人達が居るから。」
母さんは、続けて、
「スカイ、ルアンカを宜しくね。ルアンカ
秘密は、スカイには、話しても良いわよ。」
ゴゴーーーーードッカーーン
「ほら!お行き!火は、もうすぐ近くに来てる。私は、大丈夫だから.....
しっかり、生きるのよ
母さんは、それを言うと私とスカイに
背を向けて
行ってしまった。
火の海に。
おかーーさーーーーん!!!!
嫌だよ!置いていかないでよ‼
そばに......
そばに居てよ。
お母さん、隣で一生笑っていてよ。
あぁ、外で遊んでばかりじゃなくて、
お母さんの近くに居れば
後悔なんかしていなかったのかな。
ごめんね。 お母さん。