姫、私は誓います。
「ロンマニーは初めて自分を受け入れてくれた人だったから、母のようにレイアさんを慕っていた。ロンマニーはレイアさんに会うまで親にも愛されなかったんだ」

初めて友達になってくれたロンにそんな事があったなんて思いもしなかった。愛の形を見た時、辛い過去があるという事は察していたけれど親にも愛されなかったなんて辛かっただろうな。もう少し一緒にいる事が出来たらちゃんと本人の口から聞けたのだろうか。

「ケイロビンて奴がもう一人いてな。女だがレイアさんに恋していてラークや俺をライバル視していた事もあった。でも、ケイロビンがいる時だけはレイアさんも普通の女の子になれていたと思う」

恋をした相手が友達としか思っていなかったとしたら、きっと辛いだろうな。ただでさえ女の子同士の恋なのに辛すぎるよね。でも、ケイロビンさんも写真で形を見た事があるけれど、叶わない恋を覚悟してレイアさんを愛していた気がする。
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