姫、私は誓います。
三章・新たな旅立ち
また会うとはな
姫が亡くなってからというもの、1日が1年のように長く感じる。1年が10年、10年が100年、100年が1000年。それくらい長く感じるんだ。11年経った今でもあの日の事は忘れられない。命日が訪れれば訪れるほどあの日の事が鮮明になっていった。でも、11年目の命日である今日はいつもとは違った。姫の墓参りへ行くとクラウドとランバートが手を合わせていたんだ。俺は黙って二人の横に膝を付いて手を合わせた。顔を上げた二人は何も喋らない俺に喋りかけてきた。
「久しぶりだな、ラークペイさん」
「やっぱお前の事はわかんねぇ。さん付けでため口かよ」
「良いじゃないですか。お久しぶりですね、ラーク」
「お前もな、クラウド。まだ敬語直んないのかよ」
「雰囲気変わったな、ラークペイさん」
「久しぶりだな、ラークペイさん」
「やっぱお前の事はわかんねぇ。さん付けでため口かよ」
「良いじゃないですか。お久しぶりですね、ラーク」
「お前もな、クラウド。まだ敬語直んないのかよ」
「雰囲気変わったな、ラークペイさん」