僕と彼女のヒミツ☆★

僕と天川さんが入れ替わった②

僕は、今、天川さんと登校している。

超嬉しすぎる。

僕、今、軽く死ねるかも。

ルンルン気分の僕。

「塚原、何だよ?ニマニマして。気持ち悪いなぁ。」

「えっ。だって……。」

高校入ってから、ずっと好きだった天川さんと、一緒に登校してるんだから、嬉しいよ。

だけど、そんなこと言ったら、天川さんにボコられるかもしれない。

だから、言わないでおこう。

その時だった。

天川さんが、僕が持っていたラブレターに気づいてしまったのは……。

「なぁ、塚原。それ何だよ?」

「えっ?あっ、これは……。」

「何だよ。今どき、ラブレターか?誰に渡すんだ?」

天川さんは、興味津々の様子で、覗き込んできた。

うわっ。

近い、近いよ。

僕は、今、ドキドキとしている。

そりゃ、天川さんは、僕の好きな人だからね。

これは、天川さんに渡すものなんだ。

「塚原、見せろよ。」

天川さんが、ラブレターを取ろうとする。

「ダメだよ。」

「何でだよ?いいじゃんか。」

僕は、ラブレターを死守し、天川さんは、ラブレターを取ろうとする。

もみ合いになる僕と天川さん。

しかし、2人は、気づいていなかった。

その先に、階段があることを……。
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