【完】好きなんだけど、責任とってよ
「奈津って分かりやすいところは分かりやすいけどほんと分からないところは分からない」
「俺はお前が考えてることなんて全く分からねえよ」
何なんだろうね、思わせぶりな態度とったりするくせに突き放すようなこと言ったりさ。
「奈津ってなんで…「ただいまあああ!」
『誰も好きにならないの?なんで女の人がそんなに嫌いなの?』そう聞こうとした。
なのに、恐らく玄関の方からであろうすごく大きな声によって言えなくなってしまった。
ドタドタと大きな足音と共に近づいてくる音に少し怖いと思っていた時だった。
ずっと、体を捻って見つめていたドアがガチャッと短い音と音はしないものの物凄い圧力と共に目の前に女の人が現れた。