【完】好きなんだけど、責任とってよ
「へえ、じゃ俺寝るからお前は母さんの相手でもしとけ。」
私の華麗なるキメ顔とウィンクを無視して寝る体勢に入ってしまった菜津にもうメンタルなんて関係なく滅びてしまいそうになる。
ま、いつものことだから気にしてないんだけど…
「てか、親公認なんて勝ち組だ」
もうニヤケが止まらん。
もしかして、私にその機会を与えてくれたのかい?菜津よ…愛おしいぞ。私は彼女でも何でもないけれども…
「菜津、この勝負勝つから待っててね!」
私は寝ている?であろう菜津の背中に向けて敬礼をして早を出た。
部屋を出た瞬間に菜津が
「莉子のやつ、結婚するつもりかよ」
そう、優しげに呟いていることなんて私は知らない。