【完】好きなんだけど、責任とってよ
「じゃ、帰るね…告白ばっかしてるバカ女と思ってるかもしれないけど私も暇じゃないんで。ま、いて欲しいってんならいてあげてもいいけど。」
まだまだ諦めるつもりはない私は最後まで彼にアタックをし続ける。
そんな諦めの悪い私は制服の汚れをパタパタとはたきながら立ち上がった。
「もっと可愛らしく言えねぇのかよ。」
奈津に背中を向けて歩き出そうとした瞬間そんな一言が聞こえ後ろに振り向く。
口角を上げて笑ってるんだろうななんて後ろ姿だけを見て私は笑顔をこぼす。
「そんなんじゃ、奈津が落ちてくれないでしょ?」
私はその言葉を最後に屋上をあとした。