【完】好きなんだけど、責任とってよ
そのあと。
ある日の放課後


放課後は必ず迎えに来てくれる奈津がなかなか来ないから奈津の教室に向かった。

そこに奈津はいなくて今1番要注意しておくべき人物が帰ろうとしているところだった。

｢あ、速水くん、聞きたくないけど奈津どこか知らない？｣


速水くんは最近になって奈津に付き纏ってる人である。

友達のラインならいいけど付き纏いすぎな所が目に余る。


｢そんな敵意剥き出しにしないでって、てか知らないの？女の子に呼び出されってちょっと！莉子ちゃん！｣


速水くんくんが言い終わる前に私は走り出した。


女がよく呼び出す場所は中庭だな。

私の婚約者を呼び出さなんてどこの女だよほんと


中庭に着くと案の定、無表情の奈津の前にはモジモジしている女を発見した。


私とは正反対の可愛いお人形よりぬいぐるみかよ並の可愛らしい子だった。


｢莉子？｣


ズカズカと二人に近づき女は顔を赤らめ奈津は苦笑いだ。


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