【完】好きなんだけど、責任とってよ


「私、昔からぬいぐるみって好きなのよね。」


「いや、失礼だろ」



奈津のツッコミが入ったところで、


「じゃ、放課後デートってことで駅前のクレープ食べに行こ」


私は両親と割とうまくいっており、一人暮らしを辞め実家に帰った。

その際にバイトも辞める予定だったけどオーナーが女性で割と仲が良かったためたまーに人手不足の際に入っている。


基本は親に少しずつ仕事のことも教わりながらそれなりに家族も出来てると思う。


やはり成長すると変わるななんて昔の馬鹿みたいに悩んでた自分が可愛く思えた。


そうクスッと笑ってると奈津が


「なんか妬けるな」


なんて可愛いことを言う


「どこのなにに妬いてんの?ん?」

とニヤニヤしながら聞くと


「莉子って男だけじゃなく女にもモテんのな」


かなり拗ねてるとみた。


「ふふっ、妬いてる奈津もいいね、好き。」


私がそう言うと奈津は私から目を逸らした。



ほんと愛おしい。


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