逆転バレンタイン!?〜お前のチョコは食えねぇわ〜


叫び、彼の腕を払い落とすと、ブルーの紙袋が音を立てて、地面に落下した。

思わず、身を翻して、駆け出したあたしを止めたのは温もりだった。
背中いっぱいに包まれて、驚く。

あたしの前に交差されてるこれは……横山の腕?

「榛名!ごめん。手作りとか食べれないタイプ?」

「そ、そんなんじゃなくて、どうして、あたしが、他の女の子が作ったものを食べなくちゃいけないの!?」

そう叫ぶと、ピクと反応した横山の腕。

「誰が他の女の子が作ったものだって?俺が作ったんだけど?」

「は?」

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