街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー
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「━━と、大翔!」
「……え、あぁ…なに?」
「どうした?今日はやけにボーッとしてんじゃん。」
「……別に。」
翌日、心優は学校には来なかった。
智樹が連絡したら、風邪でもないし明日は来るって返事が来たらしいけど……
……風邪でもないのに心優が休むなんて、俺は気になって仕方なかった。
「飯食お。」
あぁ…もうそんな時間か……
「どうした?元気ねーじゃん。」
「いや、別に。
……あーっ!!っ、ねむ。」
「結局ねみーだけかい!!」
「他になにがあるんだよ。」
「俺はただ
仁科ちゃんにフラれてダメージがきてるのか
今日仁科ちゃんがいないのが寂しいのかなー
なんて勝手に想像してただけだけど。」
「……るせぇよ、」
「っ、!図星かよ!!」
「うるせーよ!黙って食ってろ!」
「くっそ似合わね~」
「笑ってんじゃねーよ」
俺だって、まさかこんな病むなんて思ってなかったよ。
どうしたらいいかわかんねーんだよ。