街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー
その次の日、智樹の言うとおり心優は俺が学校につく頃にはもう学校にいて、席で本を読んでいた。
「━━はよ。」
「あ、大翔おはよ。」
「昨日、何で休んだわけ?」
「んー、まぁちょっとね。
追々話すよ。」
「……ふーん?」
追々、って…なんだ?それ。
「おっはー!!」
あ、うるせーやつがきた。
「おう。はよ。」
「なー!修学旅行の準備した!?
よく考えたら来週じゃん!」
「えー、まじか。もうそんななのかー。」
「反応うっす!」
智樹は今日も元気だ。平和だ。
今日もいい一日になりそうだ。
「そっかぁ、もう来週かぁ。
私まだなんの支度もしてないや。」
なんて、心優ものんきにいってるし、やっぱり今日も平和だ。
「……来週、か。」
心優はそういって、外を眺めていた。
今日もいい天気だ。
「晴れるといいな~!」
「台風とか来たら最悪だね。
一応まだ台風シーズンだし。」
「確かに。しかも沖縄で台風なんて最悪だもんな。」
「てるてる坊主作るか!」
「ここで作っても意味ねーだろ。」
「うわ、そうか!そうだった!」
うん、安定なアホっぷり。