街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー
で、バスに乗り込んだのはいい、けど……
「ねぇ、私智樹と座ってもいい?」
という心優の発言により、俺はなぜか存在感の薄い青木と座ることに。
なんで俺が。つーかなんで心優と智樹なんだよ。
俺だけ仲間外れかよ、おい。
……なんて考えてたってしかたねーけどさ
ま、うるせー女よりかは青木のが喋らなくていいからましだけど。
「俺ちょい寝るし、ついたら起こして」
「うん、わかった。」
青木にそれだけ言って、イヤホンを耳に挿して音楽を聴きつつ窓に持たれて
俺はまた、眠りについた。
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「━━大翔!!」
「……あ?」
「着いたぞ!空港!」
「……あ、あぁ…
あ゛~~!っ、よく寝た…」
起こされた頃には青木も心優もいなくて、智樹が俺を起こした。結局な。
「まだ寝れるわ…」
「ほんっとよく寝るよな。
ある意味尊敬するわ。」
「バカにしてんじゃねーかよ」
で、やっと立ち上がるとバスにはもう俺らしか乗っていないことに俺はやっと気づいた。
「七瀬!さっさと降りろ!」
「はーーい」