街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー
━━ってことでやって来たジャパンホテル。
正直、ウェディングドレス姿の青木が綺麗すぎてビビったけど
「まさか大翔より早く結婚できるとは!!」
…それよりもなによりも、こんな智樹の相手があの青木だって方が驚き。
「るせぇよ。
つーか俺仕事だからもう行くからな。」
「え、今日仕事?二次会行かねーの?」
「いや、行くよ。
ただ中抜け。ちょい職場にも寄るから遅れるかもだけど、ちゃんと行くわ。」
「んー、了解。
でも早く来いよな!お楽しみがあるからな!!」
「お楽しみぃ?なんだそれ。」
「だから、あとのお楽しみだって!」
「はいはい、わかったよ。
じゃあまたあとでな。」
なぜか俺だけが智樹の控え室に呼ばれたけど、俺も料理長に頼まれた仕事があるからさっさとここを出た。
えーと、確か3階だったな…