街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー

転校生と恋愛事情。

スキナヒト。

━━それから１週間


「どうしよう、大翔。」


「なんだよ、暑苦しいな。
お前いつからそんな暑苦しくなったんだよ。」


バイトが休みの日曜日、俺んちに智樹が押し掛けてきやがった。
まぁ暇だから別にいいんだけど。


「なんかマジで俺やばいんだけど」


「だからなにがだよ！」


なんでこいつ、こんな女々しくなってんだよ。
言いたいことがあるならさっさと言えよ。


「…お前さ、佐伯と付き合ったときどっちから告った？」


「はぁ？」


「……佐伯だよな。
大翔から告るなんて想像できねーもんな。」


「なんだそれ。
でもまぁあれはあいつからだったな。」


すげー前の話だけど。


「……で、それがなんだよ。」


「俺もコクられねーかな…」


「は？え、もしかして好きなやついんの？」


「……はぁー…」


うわ、まじかよ…まじなのかよ…
めんどくせーな

……ってかこいつの好きなやつって、もしかして…


「……心優？」


「ぐぇ！？」


ぐぇ！？って…図星かよ……


「で、なに。俺に何を聞いてほしいわけ？」


さぁ、さっさと言え。
俺はまだ買い出しに行ってねーんだから。