街が赤く染まる頃。ー雨 後 晴ー
ウワサの喫茶店。
━━翌日
「大翔大翔!」
心優と仲直りした智樹は復活して、今まで以上のうるささ。
「なんだよ…」
「あ、仁科ちゃんバイバイ!」
「バイバイ。」
まぁ、この二人の仲の良さはクラス中に広まったわけだけども…
「な、今日バイト休みだよな、確か!」
「なんで俺のバイトのシフトを知ってんだよ」
「この前家で見た!
それより今日喫茶店いかねー?
…ほら、あの仁科ちゃんの元カレとの出会いの場所。」
「……はぁ?なんで」
「だって大翔も気になるだろ!
仁科ちゃんのこと!」
……なぜか、智樹の中では俺が心優のことを好きだと言うことになっている。
心優が俺を好きだといったことを嘘だったと話してないのか、その流れでなぜか両想い的なことになっている。
智樹の中だけで。
「別に興味ねぇけど」
「まま、そういうこというなって!
暇だろ?決定~。」
「勝手に決めんなよ。」