大っ嫌いな私
それ以来、西谷くんは私のことを嫌っているし。

……誤解を解いて仲良くなりたい。
できれば付き合いたい。

そんなことをやっぱり思う。

想像の中の素直な私は、ちゃんと西谷くんと話しているのだけれど、現実は上手くいかない。


「ゴミ捨て行ってくるねー」

「あ、ちょっと待ってー。
これもお願い」
 
掃除時間。
ゴミ箱を持ち上げたら、その上にさらにゴミ袋を載せられた。

「えっ、ちょっと待って!
これは無理だから!」

「あー、流石に女子には無理だよねー。
西谷ー、あんた暇でしょ?
ついていってやって」
 
クラスの女子が呼ぶと、もう片付けに入っていた西谷くんは不機嫌そうな顔でこっちに来た。
< 4 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop