5年3組パラダイス
「でも、本人相手なら恥ずかしくて言えないことも、魚相手なら言えることもあるよね。ほら、家で飼ってるワンコとか相手にしてるみたいな感じ?」と、フォローをいれてみた。
「あ、うん、そんな感じ。ついつい喋っちゃったぁ。あんまり気にしないでね、お魚まさお君。」
「気にしないって言うか、気にするって言うか・・・、ボク、今の話ですごく救われた気がする。将太君以外クラスの誰一人としてボクのコトを大切に思ってくれる人なんていないと思ってたから。正直、すごく嬉しい。・・・かといって、その、海那美ちゃんの気持ちに応えてあげられない自分。ほら、ボク、魚だしさ、それに死んじゃったし。
それ知ってたら、ボク、また海那美ちゃんの事好きになれてたかも・・・知れないね。って、無責任だから聞かなかったことにして。それにボク今、他に好きな子がいて・・・。』
「ははは、バカな私。うん、そだね。もっと早く告っときゃ良かった・・・カナ。あははは・・・。」
そこへ、理絵ちゃんが割り込んできた。
「何、二人で解決してるの?まさお君、今“また海那美ちゃんの事好きになれてたかも”・・・って言った?“また”って??どーゆぅこと?」
『あぁ?い、言ってないょっ。』
「言ったよね?今確かに聞こえた。ってことは、まさお君、海那美のこと好きだったの?」
『もう、死んだ者にはあんまり突っ込まないで・・・ほしいよ。』
「私も、・・・聞こえたっ。」
「僕も。かつお君って、コリンちゃんのことを好きになった時、こんな気持ち始めて知った!とか言ってたから、てっきりかつお君の初恋はコリンちゃんだと思ってたら違ったんだ?」
『恋する時はいつだって新鮮なもんでしょ?海那美ちゃん、さっきの、ホント気にしないで。ほら、入学する前の小さい頃の話だし。』
その時、海那美ちゃんの頬を小さな雫が伝って流れ落ちたのを、そこにいたみんなが見ていた。
「あ、うん、そんな感じ。ついつい喋っちゃったぁ。あんまり気にしないでね、お魚まさお君。」
「気にしないって言うか、気にするって言うか・・・、ボク、今の話ですごく救われた気がする。将太君以外クラスの誰一人としてボクのコトを大切に思ってくれる人なんていないと思ってたから。正直、すごく嬉しい。・・・かといって、その、海那美ちゃんの気持ちに応えてあげられない自分。ほら、ボク、魚だしさ、それに死んじゃったし。
それ知ってたら、ボク、また海那美ちゃんの事好きになれてたかも・・・知れないね。って、無責任だから聞かなかったことにして。それにボク今、他に好きな子がいて・・・。』
「ははは、バカな私。うん、そだね。もっと早く告っときゃ良かった・・・カナ。あははは・・・。」
そこへ、理絵ちゃんが割り込んできた。
「何、二人で解決してるの?まさお君、今“また海那美ちゃんの事好きになれてたかも”・・・って言った?“また”って??どーゆぅこと?」
『あぁ?い、言ってないょっ。』
「言ったよね?今確かに聞こえた。ってことは、まさお君、海那美のこと好きだったの?」
『もう、死んだ者にはあんまり突っ込まないで・・・ほしいよ。』
「私も、・・・聞こえたっ。」
「僕も。かつお君って、コリンちゃんのことを好きになった時、こんな気持ち始めて知った!とか言ってたから、てっきりかつお君の初恋はコリンちゃんだと思ってたら違ったんだ?」
『恋する時はいつだって新鮮なもんでしょ?海那美ちゃん、さっきの、ホント気にしないで。ほら、入学する前の小さい頃の話だし。』
その時、海那美ちゃんの頬を小さな雫が伝って流れ落ちたのを、そこにいたみんなが見ていた。