5年3組パラダイス
『それは、アロエさんに、理絵ちゃんの傷を早く治してあげて下さいってお願いしたから。』
「うん、それも神様の力なんだなって思ってた。あと、それから、・・・えっと、いっぱいありすぎてわかんないや。とにかく、いっぱいいっぱい有難う。」
『そんな、大したことじゃないよ。』
「大した事でなくても、そんな優しさが一個ずつ積もって、いつのまにかまさお君が、みんなの心に住み着いちゃってたって事でしょ?」
『みんなの心に、ボクなんか・・・。』
「あ、そうだ、もう一個!一番言いたかったこと。私がお家から持ってきたお花、いつも大切にしてくれて、有難う・・・。」
『そういえばそうだったね。理絵ちゃんちお花屋さんで、いつも将太君が 「りえちゃんからお花もらってきたよ。」って言ってお花持ってきてくれてたのに、いつもお礼言いそびれててごめん。ボクも有難う。』
「うん、まさお君は神様の子で、お花を長生きさせてくれるのは3年生の時の桜の件で実証済みだったし、綺麗なお花見ると長生きしてほしいなぁって思って、それで、あの桜の木の出来事以来、将太君にお花を預けるようになったの。」
『嬉しかったよ。お花は僕にとって大事なお友達だから。』
腕に抱きしめているかつお君の背中に優しく頬ずりしている理絵ちゃん。その周りに、なんともいえないほんわかムードが漂っていた。
「まさお君は・・・いつも優しい男の子・・・だったネ。本当は、クラスのみんな・・・、まさお君のコト、大好きだったはず・・・だよ。」
そう言って、いつも元気な理絵ちゃんが、かつお君を抱きしめて瞳を閉じたまま、口端に笑みを浮かべながら・・・泣いた。頬ずりをしていたから、その瞳からこぼれた涙の雫が頬を伝って、かつお君の背中に流れて落ちた。
『理絵ちゃん、泣いてるの?そんな、慰めてくれなくても・・・ボク・・・。』
「慰めなんかじゃないよぉ・・・。わたし、大好きだったよ。ホント・・・だよ。だけど、まさお君のコト、・・・神様の子だと思ってたから、罪だと思って、ずっと・・・告白・・・出来なかった・・・けど、もう、いいよね?わたし、まさおくん、・・・大好きだったの。本当に大好きだったの。笑わないでね?」
「うん、それも神様の力なんだなって思ってた。あと、それから、・・・えっと、いっぱいありすぎてわかんないや。とにかく、いっぱいいっぱい有難う。」
『そんな、大したことじゃないよ。』
「大した事でなくても、そんな優しさが一個ずつ積もって、いつのまにかまさお君が、みんなの心に住み着いちゃってたって事でしょ?」
『みんなの心に、ボクなんか・・・。』
「あ、そうだ、もう一個!一番言いたかったこと。私がお家から持ってきたお花、いつも大切にしてくれて、有難う・・・。」
『そういえばそうだったね。理絵ちゃんちお花屋さんで、いつも将太君が 「りえちゃんからお花もらってきたよ。」って言ってお花持ってきてくれてたのに、いつもお礼言いそびれててごめん。ボクも有難う。』
「うん、まさお君は神様の子で、お花を長生きさせてくれるのは3年生の時の桜の件で実証済みだったし、綺麗なお花見ると長生きしてほしいなぁって思って、それで、あの桜の木の出来事以来、将太君にお花を預けるようになったの。」
『嬉しかったよ。お花は僕にとって大事なお友達だから。』
腕に抱きしめているかつお君の背中に優しく頬ずりしている理絵ちゃん。その周りに、なんともいえないほんわかムードが漂っていた。
「まさお君は・・・いつも優しい男の子・・・だったネ。本当は、クラスのみんな・・・、まさお君のコト、大好きだったはず・・・だよ。」
そう言って、いつも元気な理絵ちゃんが、かつお君を抱きしめて瞳を閉じたまま、口端に笑みを浮かべながら・・・泣いた。頬ずりをしていたから、その瞳からこぼれた涙の雫が頬を伝って、かつお君の背中に流れて落ちた。
『理絵ちゃん、泣いてるの?そんな、慰めてくれなくても・・・ボク・・・。』
「慰めなんかじゃないよぉ・・・。わたし、大好きだったよ。ホント・・・だよ。だけど、まさお君のコト、・・・神様の子だと思ってたから、罪だと思って、ずっと・・・告白・・・出来なかった・・・けど、もう、いいよね?わたし、まさおくん、・・・大好きだったの。本当に大好きだったの。笑わないでね?」