5年3組パラダイス
「バカ香織!将太君はモノじゃないのよ!エイ。」
「何、いい子ぶってるのよぉぉぉ!」
「いい子ぶってなんかないわよぉぉっ!」
「順子だってー、将太君のこと好きなくせにぃぃぃっ!」
「な、な、な、何を、いい加減なコトをー!エイ!」
「同じ班だからってこじつけの理由で、いつも将太君の世話焼いて、見せ付けるんじゃないわよーーーだ!」
その時、香織ちゃんが叫んだことが本当かどうかはわからないけど、確かに順子ちゃんが動揺しているように感じたのは、僕だけではなく、班のみんな・・・だけでもなく。応援席もみんなが勝手に盛上ってしまった。
「将太ヒューヒュー!モテモテだなーっ!」
「こりゃ、格好悪い姿みせられませんなぁ。」
そして、ドドメを刺すように学君も突っ込みを入れてくる。
「そうだそうだ!順子め、将太なんかくれてやる。とっととカンベンして負けやがれ。そして傷をなめあうんだ。そうしたら、俺と香織は勝利の喜びを分かち合って、抱き合って見せてやる!」
外野は更に盛り上がり・・・、
「ヒューヒュー!イケイケ5班!!!」
そして次の瞬間。
「あっ!」と僕。
「へ?」と学君。
バシッ!!
香織ちゃんの投げたボールが学君の顔面直撃。
「ざけんなよ!
学ブー!調子に乗ってんじゃねっちゅーの。誰がお前なんかと抱き合うかって。キモいんだよ、スケベ学ブー!」
学君は寄り目になってフラフラと2、3歩よろめいて・・・
「あぁ、、、星が・・・地球が回ってるぅ・・・。」と情けない声を出して学君がスローモーションに崩れて落ちた。。
「うわ!学がぶっ倒れた。」
あっという間に学君の周りに人垣が出来、そこで飯田君のホイッスルが鳴った。
「え、何??試合終わり?引き分け?」
皆がざわめきあう中、飯田君が下した判決は、「4班内野数は佐々木順子、沢田将太、合計2名。5班内野数は本城香織1名。以上で本日のドッジボール大会決勝戦は4班の勝利とする。」だった。
「何、いい子ぶってるのよぉぉぉ!」
「いい子ぶってなんかないわよぉぉっ!」
「順子だってー、将太君のこと好きなくせにぃぃぃっ!」
「な、な、な、何を、いい加減なコトをー!エイ!」
「同じ班だからってこじつけの理由で、いつも将太君の世話焼いて、見せ付けるんじゃないわよーーーだ!」
その時、香織ちゃんが叫んだことが本当かどうかはわからないけど、確かに順子ちゃんが動揺しているように感じたのは、僕だけではなく、班のみんな・・・だけでもなく。応援席もみんなが勝手に盛上ってしまった。
「将太ヒューヒュー!モテモテだなーっ!」
「こりゃ、格好悪い姿みせられませんなぁ。」
そして、ドドメを刺すように学君も突っ込みを入れてくる。
「そうだそうだ!順子め、将太なんかくれてやる。とっととカンベンして負けやがれ。そして傷をなめあうんだ。そうしたら、俺と香織は勝利の喜びを分かち合って、抱き合って見せてやる!」
外野は更に盛り上がり・・・、
「ヒューヒュー!イケイケ5班!!!」
そして次の瞬間。
「あっ!」と僕。
「へ?」と学君。
バシッ!!
香織ちゃんの投げたボールが学君の顔面直撃。
「ざけんなよ!
学ブー!調子に乗ってんじゃねっちゅーの。誰がお前なんかと抱き合うかって。キモいんだよ、スケベ学ブー!」
学君は寄り目になってフラフラと2、3歩よろめいて・・・
「あぁ、、、星が・・・地球が回ってるぅ・・・。」と情けない声を出して学君がスローモーションに崩れて落ちた。。
「うわ!学がぶっ倒れた。」
あっという間に学君の周りに人垣が出来、そこで飯田君のホイッスルが鳴った。
「え、何??試合終わり?引き分け?」
皆がざわめきあう中、飯田君が下した判決は、「4班内野数は佐々木順子、沢田将太、合計2名。5班内野数は本城香織1名。以上で本日のドッジボール大会決勝戦は4班の勝利とする。」だった。