5年3組パラダイス
「えぇぇ! なんで?」
クラス中のブーイングが飛び交った。しかし、飯田君は堂々としていた。
「ポートボールやバスケットボール、またはサッカーなど・・・、謝って自分のチームが守るゴールにボールを入れてしまったり、ゴールしてしまったら失点とするのと同じように、今回、本城香織は敵側の立場に回り山田学にボールをぶつけたとみなしました。よって、この審判は正当なものと自信をもって断言します。
「まぁ、確かに・・・そうだよな。」
クラスのみんなが飯田君の判定に納得させられ、僕たち四班は勝利を収めた。
その時・・・、さすが野球部のマネージャーの美幸ちゃんは機転が利いてて、スグにバケツに水を汲んできて、学君の周りの人垣を蹴散らし、ザバーっと、学君の頭に水をかけた。
「ひぃぃ!つ、冷てぇ!」
学君は驚いて目を覚ましたけど、頭が回り始めるまで少々時間が必要だった。
「あれぇ??ドッジボール。俺、勝ったのか?」
「わ、悪い、私の短気のせいで・・・。」
香織ちゃんは少し反省気味にボソッとあやまった。
「え、何?負けたの俺の班。マジ?ガーン!」
そして、学君はショックのあまり再び倒れた。
そこに、香織ちゃんが冷たい声で一言。
「あ、美幸、バケツに水もう1杯。」
「い、イラネーよ!」と学君が慌てて起き上がり、クラスメイトみんなで大笑いした。
やった。途中、ハラハラしたところも多々あったけど、優勝できた!
僕は班の代表として表彰台に乗ることになった。勿論背中にかつお君を背負ってて、頭の上にはコリンちゃんがいて、夕方近く、いつもならもう掃ホームルームも終わり下校時間を迎える頃、表彰式をしていた。
クラスメイトの手作りによる、ダンボール紙のトロフィーと紙粘土の優勝カップと賞状と、ギョタク。どんな大会で獲得したカップやトロフィーよりも大切な宝物になった。
クラス中のブーイングが飛び交った。しかし、飯田君は堂々としていた。
「ポートボールやバスケットボール、またはサッカーなど・・・、謝って自分のチームが守るゴールにボールを入れてしまったり、ゴールしてしまったら失点とするのと同じように、今回、本城香織は敵側の立場に回り山田学にボールをぶつけたとみなしました。よって、この審判は正当なものと自信をもって断言します。
「まぁ、確かに・・・そうだよな。」
クラスのみんなが飯田君の判定に納得させられ、僕たち四班は勝利を収めた。
その時・・・、さすが野球部のマネージャーの美幸ちゃんは機転が利いてて、スグにバケツに水を汲んできて、学君の周りの人垣を蹴散らし、ザバーっと、学君の頭に水をかけた。
「ひぃぃ!つ、冷てぇ!」
学君は驚いて目を覚ましたけど、頭が回り始めるまで少々時間が必要だった。
「あれぇ??ドッジボール。俺、勝ったのか?」
「わ、悪い、私の短気のせいで・・・。」
香織ちゃんは少し反省気味にボソッとあやまった。
「え、何?負けたの俺の班。マジ?ガーン!」
そして、学君はショックのあまり再び倒れた。
そこに、香織ちゃんが冷たい声で一言。
「あ、美幸、バケツに水もう1杯。」
「い、イラネーよ!」と学君が慌てて起き上がり、クラスメイトみんなで大笑いした。
やった。途中、ハラハラしたところも多々あったけど、優勝できた!
僕は班の代表として表彰台に乗ることになった。勿論背中にかつお君を背負ってて、頭の上にはコリンちゃんがいて、夕方近く、いつもならもう掃ホームルームも終わり下校時間を迎える頃、表彰式をしていた。
クラスメイトの手作りによる、ダンボール紙のトロフィーと紙粘土の優勝カップと賞状と、ギョタク。どんな大会で獲得したカップやトロフィーよりも大切な宝物になった。