5年3組パラダイス
「あぁ!学君がインタビューされちゃった!香織ぃ、どーする?」
「あちゃー、あの、目立ちたがりやのクソ学ブー!クラスの恥じゃん。あのバカ!」
それにしても、ホント、まるで芸能人の記者会見でも行われるのでは?ってくらいの報道人。
今日、全校朝礼の日だけど、できるのかな?
僕はかつお君を入れたリュックの上からジャージでカバーをかけて、マグロ姿のかつお君を外側から見えないようにして歩いた。
と思ったら、通りすがりに肩をがっしり捕まえられた。
「君、何年生?」
「あ、あの、僕、急いでますから。」
リュックの中身を見られたくなかったので、わざと迷惑な顔で応えた。
すると、フォローしてくれたのか、喜んで応じたのか?順子ちゃんと香織ちゃんが報道人に話しかけてくれた。
「お早うございます。私、5年3組の本城香織です。」
「同じく5年3組の、佐々木順子です。」
「おぉ、5年3組の子かい?可愛いねー。ちょっと色々、お話聞かせてくれるかな?」
報道人の気が女子達に向いてるうちに、せっかくその場を逃れたのに、すぐにまた別の報道人に捕まってしまった。
「そこの僕、ちょっといいかな?」
「あの、スミマセン。僕急いでるので」
「そんな事言わずに、ちょっとだけでいいから。」
報道人の目が僕の胸元に視線を落としたのに気付き、ハッとして名札を隠した。
「僕、5年3組の子だね。どうして名札隠すの?桜のお話聞かせて欲しいんだけど」
「あの、ホント、僕、こういうの苦手で、他のクラスメイトに聞いてください。」
あれ?
気付いたら、僕は何人もの報道人に、取り囲まれてた。
「あちゃー、あの、目立ちたがりやのクソ学ブー!クラスの恥じゃん。あのバカ!」
それにしても、ホント、まるで芸能人の記者会見でも行われるのでは?ってくらいの報道人。
今日、全校朝礼の日だけど、できるのかな?
僕はかつお君を入れたリュックの上からジャージでカバーをかけて、マグロ姿のかつお君を外側から見えないようにして歩いた。
と思ったら、通りすがりに肩をがっしり捕まえられた。
「君、何年生?」
「あ、あの、僕、急いでますから。」
リュックの中身を見られたくなかったので、わざと迷惑な顔で応えた。
すると、フォローしてくれたのか、喜んで応じたのか?順子ちゃんと香織ちゃんが報道人に話しかけてくれた。
「お早うございます。私、5年3組の本城香織です。」
「同じく5年3組の、佐々木順子です。」
「おぉ、5年3組の子かい?可愛いねー。ちょっと色々、お話聞かせてくれるかな?」
報道人の気が女子達に向いてるうちに、せっかくその場を逃れたのに、すぐにまた別の報道人に捕まってしまった。
「そこの僕、ちょっといいかな?」
「あの、スミマセン。僕急いでるので」
「そんな事言わずに、ちょっとだけでいいから。」
報道人の目が僕の胸元に視線を落としたのに気付き、ハッとして名札を隠した。
「僕、5年3組の子だね。どうして名札隠すの?桜のお話聞かせて欲しいんだけど」
「あの、ホント、僕、こういうの苦手で、他のクラスメイトに聞いてください。」
あれ?
気付いたら、僕は何人もの報道人に、取り囲まれてた。