時の歌姫
新しい情報は特にないみたいで、一通りの映像が流れて暴動のニュースは終わった。


お好み焼きを食べおわったあたしは、絶品のあんみつを食べようか思案中。

こんな最悪な日ぐらいダイエットを忘れてもいいよね?


メニューとにらめっこする視界の端に、テレビの明るい光りが入ってくる。

今度はいいニュースかな、なんて思うあたしの耳に、

−−新しい歌姫の誕生です!

聞き捨てならないアナウンサーのセリフが飛び込んで。


思わず目を向けたら、一番見たくなかった顔が飛び込んできた。
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