それが恋だと気付くまで。
これが恋だと思ってた、
「颯汰、帰るぞ。」
「あ、はーい」
ぐいと首根っこを引かれ身支度をする
「ばいばいーまた」
「じゃなーそーた」
無口で無愛想な幼馴染みと歩く帰路は長い…そりゃ俺だって話したいことは沢山あるし
この人に聞いて欲しいことも沢山ある
けどなかなか切り出せない。
…
特に今日はなんだか御機嫌斜め
「お前ジャージどうした」
「あ、忘れった」
いつもなら履いてる真っ赤なジャージ
今日寝坊して焦ってたから忘れてた。
「ったく、気をつけろよ。女なんだから」
そう、俺
茅野颯汰はバリバリのJKというやつなのです。