それが恋だと気付くまで。
これが恋だと思ってた、




「颯汰、帰るぞ。」



「あ、はーい」

ぐいと首根っこを引かれ身支度をする


「ばいばいーまた」




「じゃなーそーた」




無口で無愛想な幼馴染みと歩く帰路は長い…そりゃ俺だって話したいことは沢山あるし

この人に聞いて欲しいことも沢山ある



けどなかなか切り出せない。



特に今日はなんだか御機嫌斜め


「お前ジャージどうした」

「あ、忘れった」


いつもなら履いてる真っ赤なジャージ


今日寝坊して焦ってたから忘れてた。



「ったく、気をつけろよ。女なんだから」






そう、俺



茅野颯汰はバリバリのJKというやつなのです。
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