甘いあまいイチゴの香り
それでもいいんだ、、、
冬馬くんが私のことを考えて書いてくれてるのだから、それでいい。
やきもちをやいたって、私が妹というポジションには変わらないから。
「でもさ、帰ってくるならこれからはいつでも会えるじゃん!さくらも東京に住むんだし、冬馬さんも東京でしょ?」
「ううん、違うみたい。しばらくはおじさんのお店で働くから実家に戻るみたいだよ。
だから私と入れ違いだね、、、」
「そっかーー。残念。でも、休みの日にさくらが実家に帰れば会えるんだし、もう、外国じゃないからすぐだよ!!」
そうだよね。
外国に比べたら近いし、いつでも会える。
そう思うと沈んでた気持ちも上がってくる。
「さ、そろそろ講義にいきますか。」
恵里菜がカップの乗ったトレーを持って立ち上がると、私も後を追った。
「冬馬くんが帰ってくる日迎えにいくの?」
「んー、冬馬くんから何も言われてないし……」
迎えにいきたいけど、いってもいいのかな。
電話で聞いてみようかな。
「講義終わったら電話で聞いてみる。」
「うん、そうしなよ!少しでも早く会いたいもんね!!」
ちょうど先生が入ってきた。