甘いあまいイチゴの香り



ドキドキしても、冬馬くんの匂いに包まれると
安心してよく眠れてしまう。


目が覚めると、見上げると冬馬くんの整った顔。

いつのまにか向かい合って眠っていたようで、
恥ずかしくなるけど、
ついつい寝顔に見惚れてしまう。



このきれいな形の唇に、キスしたらどんな感じなのだろう。


まだ誰とも付き合ったことのない私はキスはおろか、エッチだってしたことがない。


むくむくと好奇心が湧いてきて、少しモゾモゾと動いてみても冬馬くんは起きる気配がないのを感じて、
顔を近づける。


そっとその唇に自分の唇をふれさせた。



その瞬間、雷に撃たれたように身体がしびれたように感じた。


ピクッと冬馬くんが動いたような気がして、私は慌てて身体を離した。



……起きた???


いや、起きてないよね。。。



もし起きてたら、恥ずかしくて顔も見れないよ。。。
< 40 / 73 >

この作品をシェア

pagetop