甘いあまいイチゴの香り
「っこ、告白は、、断る前に抱きしめられちゃって……!!そしたら、か、一馬くんがきてっ!!
っそれで、一馬くんが助けてくれたんだけど、
そのまま帰って来ちゃったから、断ってないの…………」
馬乗りになったまま、私を至近距離で見つめる冬馬くんを見上げながらいうと、
はぁーーーー。っと深いため息をつかれる。
「……明日。……明日の朝イチで断ってきて。
そしたらすぐにメールして。
朝イチだよ?絶対に朝イチ。」
ニコリと笑って言う冬馬くんにブルッと震えて、コクコクと頷くしかできなかった。
「よろしい。これからは絶対に他の男に触らせたらダメだからね。絶っっ対に!!!」
またコクコクと黙って頷くと、やっといつものような優しい笑顔でにこりと笑って頭を撫で撫でしてくれる。
その優しい笑顔にほっとして、涙が溢れた。
「っっちょっ!桜、ごめんっっ。
怖かったの?ね、泣かないでっ。。」
アタフタと私の上で慌てながら、流れ続ける涙を親指で拭う冬馬くんがかわいくて、泣き笑いになってしまう。
フフっっ……
「桜っ!俺はお前の涙に弱いんだから……
泣かないで?ごめんね?
桜が他の男に告白されたって聞いただけで嫉妬に狂いそうなのに……
抱きしめられたなんて聞いたら、相手の男ボコボコに殴ってやりたくなっちゃって……
怖かったよね?ごめんね??」