君の本気に触れた時…
入力作業が終わり時計を確認すると3時を少し過ぎたところで、課内にも人が戻ってきていた。
コーヒーを淹れるため席を立つ。
給湯室でみんなのカップを準備してお湯が沸くのを待っていると
「僕も手伝いますよ。」
その声にバッ!と勢いよく後ろを振り返ると
給湯室の入り口を塞ぐ様に彼が立っていて、狭い室内に入ってきた…。
ここはフロアの入り口にあって、女性社員以外はあまりこない場所だから皆んなの目も届きにくい。
しかも二人が 並んで立つといっぱいになってしまうくらい狭くて…
倉庫でのことがあったから、密室で彼と二人になる事に抵抗があった。
「…いいよ。あっちで待ってて、中城君の分もちゃんとあるから…。」
「せんせー、俺の事警戒してます?」
「……だって、さっきみたいな事になったら困る。」
「意識してくれてるんだ…俺のこと?」
「あのね…いい意味でじゃないから。」
なんでも都合よく解釈しようとする彼に、現実を教えてあげた。
「だけど、意識には違いないんで。」
ニヤリと笑った彼は、ほんと…どこまでもポジティブだった。飽きれるほどに。
コーヒーを淹れるため席を立つ。
給湯室でみんなのカップを準備してお湯が沸くのを待っていると
「僕も手伝いますよ。」
その声にバッ!と勢いよく後ろを振り返ると
給湯室の入り口を塞ぐ様に彼が立っていて、狭い室内に入ってきた…。
ここはフロアの入り口にあって、女性社員以外はあまりこない場所だから皆んなの目も届きにくい。
しかも二人が 並んで立つといっぱいになってしまうくらい狭くて…
倉庫でのことがあったから、密室で彼と二人になる事に抵抗があった。
「…いいよ。あっちで待ってて、中城君の分もちゃんとあるから…。」
「せんせー、俺の事警戒してます?」
「……だって、さっきみたいな事になったら困る。」
「意識してくれてるんだ…俺のこと?」
「あのね…いい意味でじゃないから。」
なんでも都合よく解釈しようとする彼に、現実を教えてあげた。
「だけど、意識には違いないんで。」
ニヤリと笑った彼は、ほんと…どこまでもポジティブだった。飽きれるほどに。