君の本気に触れた時…
そんな時に、就活で訪れたある企業説明会で俺は理央さんを偶然にも見つけてしまったんだ。

そこは俺の第1希望の企業でもあった。

男のくせにこんな言葉を使うのもどうかと思うけど、あの時は運命を感じた。

理央さんが、大学を卒業してからそのまま東京で就職をしたのは知っていたけどそれがどの会社なのかまでは知らなかった。

諦めたくても、諦めきれなかった彼女が…

大人になって、さらに綺麗になった彼女が目の前にいるこの光景が奇跡だと思った。

その時の彼女は、必死に仕事をしていて俺には気づくことはなかったけど、俺は…この人の溢れる東京で彼女を見つけられた奇跡にただただ喜びでいっぱいだった。
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