君の本気に触れた時…
そして俺は無事、彼女もいるその会社から内定をもらう事ができた。

彼女と同じ…大人になった俺は、もう誰にも遠慮はしない。

あの頃、ぶつける事ができなかったこの気持ちを、彼女に知ってほしい。

そして、今度こそ彼女を俺のものにしたい。

そう決めて、俺は上京してきた。

住むところも、偶然同じ町だった……

と、言いたいところだけど、残念ながらこれは裏工作の賜物。

うちの家に遊びにきていた理央さんの母、真知子さんからリサーチした結果だ。

真知子さんもうちの母も、俺の就職先が理央さんのいる会社だと知っていたけど、2人には理央さんにはまだ言わないでほしいと口止めもしておいた。

ビックリする理央さんを見たかったから…。
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