君の本気に触れた時…
あああーーー

ヤバい気がする…。

私の中で急速にハル君が、あのハル君が……男の人になっているのが分かった。

ハル君は私より4つも年下なのに…

だけど、もうあの頃のように子供なわけじゃなくてーーー

目の前にいるのは、誰が見ても立派な大人の男性になったハル君で。

まだ全然暑い季節でもないのに、顔が熱を帯び始めた。


「理央さん、顔真っ赤」

「………!」


俯くことでしか逃げ場のない私を、容赦なく攻める彼は分かってて言っているんだ。


「可愛い、理央さん」


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