君の本気に触れた時…
「俺は遠慮しとく…。」

「うわ、ひっど〜い中城君。でも、理央さんから見たら4歳も年下の中城君はやっぱり弟みたいな存在なんですか?」

「え….」

「だって昔から知ってるんだったら、4つも離れてたら子供にしか見えなかったんじゃないですか?私からみたら、大人の男性にしか見えませんけどね。まだ私、20歳なんで!」


最後の20歳なんで!をやけに強調して言ったように聞こえたのは気のせいではないと思う…。

それは、26歳の私に対するイヤミなんだろうな。

私はまだピチピチのハタチですから…みたいな。


「確かに、昔はそうだったけど…今はさすがに弟みたいだとは思ってないよ。」

「ええ〜そうなんですか?じゃあ、理央先輩にとって中城君は恋愛対象になるってことですか?」


ズケズケと人が今まさに悩んでいる事を心の中まで土足で入り込むように遠慮なく聞いてくるのは今時の子だからなのか。

ただ単に彼女が私のことを気に入らないからなのか…

どっちにしても今日のお酒は不味かった。
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