君の本気に触れた時…
彼の手が薄いレースの内側の肌を優しく撫でていく…。

付き合って間もないのに…とかそんな不安は一切なかった。

彼がずっと昔から私の事を想ってくれていたのを知ることが出来たから。


彼の手が体中を這いながら、彼のキスも体中に落とされると

彼がキスをしたその場所から、体の中に熱が灯されていく。

体も心も彼の熱でいっぱいにされていく…。


彼が入ってきたと同時に、大きな声が漏れた私の口を彼が優しいキスで塞いだ。

その後もしばらくリップ音だけが聞こえた部屋に…少しずつ

私たち2人の息遣いが聞こえ始め…

彼の名前を呼ぶ、私の掠れ声だけが夜の闇の中に消えていった。


「はる…く…んっ…」



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