君の本気に触れた時…
全く、一切期待してなかったわけではない。

だけど、まだ彼女との付き合いは始まったばかりだし大事にしたいという気持ちもあったのは確か。


ほんの少しだけ抱いていた期待は、見事に打ち砕かれてしまったけど、

残念だと思う気持ちを無理矢理押し込めて、今日は可愛い彼女の寝顔をたっぷり堪能することにシフトチェンジした。


無防備に眠る彼女を抱き上げた、ベッドの上に優しく寝かすと俺も彼女を腕の中に入れたままベッドへと入った。

枕元のリモコンでテレビを消して、部屋の照明も落とした。


しばらく、彼女の柔らかな頬やぷっくりとした俺を誘う唇を指で堪能した後、誘われるように彼女の唇に唇を重ねた。

眠っている彼女を起こさないように…優しく優しく食むように彼女の唇を味わった。


< 225 / 235 >

この作品をシェア

pagetop