君の本気に触れた時…
眠っている彼女にこんな事をしている自分が、変態みたいで…俺ってやばい?!そんな考えが何度も頭を掠めたけれど止められなかった。

もっと深くキスしたい衝動を抑えながら、彼女の唇から首筋に移動したその時、眠っている彼女の体がピクンッと反応し彼女の口から色っぽい声がわずかに漏れた。


“ もしかして起こしてしまったか? ”


少しの期待を込めて、彼女の首筋からわずかに唇を浮かし顔を上にあげて見たけれど起きた様子はなかった。

規則正しい寝息と、閉じられたままの瞼を見て、僅かな期待を裏切られたようなガッカリした気持ちになった俺は可愛くて憎らしくもある彼女の鼻を軽く摘んだ。

とたんに苦しそうな苦悶の表情を浮かべた彼女の表情に、胸がドキドキされられた俺はすぐにその手を離して彼女にもう一度口づけをした。


俺ってマジで変態かもしれない…。

そんな事を思いながら、彼女を抱きしめたままいつの間にか深い眠りに落ちていった。

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