君の本気に触れた時…
「……ハル君…
…抱いて…」
一瞬の静寂の中に、確かに聞こえた彼女のその言葉に、俺の中で何かが外れた音がした。
「俺も…理央が欲しい」
彼女の気持ちに答えるように、俺も我慢のできない自分の思いを伝えた。
その後は、お互いに夢中で相手を求め求めあった。
俺の下で、俺の腕を必死に掴み俺の目を見つめる彼女のその表情を見るだけで心も体も全てが満たされた。
彼女が必死に俺の名前を呼んでくれる。
ただ、それだけで心臓を鷲掴みにされたように胸が喜びで打ち震えた。
「理央、愛してる。」
最後は彼女とともに果て、今までに味わったことのない幸福を噛みしめた。