君の本気に触れた時…
空を見上げた私の前に、彼の影が差し込んだ直後、私の唇に彼の唇が重なった。

それは、とてもとても優しいキスで温かくて私の目からは涙が一筋流れ落ちた。


「理央、2人で幸せな家庭を作ろう」


そう言ってくれた彼と私は翌年の春に結婚式を挙げることになった。

感動のクリスマスイブのプロポーズの後、正月の帰省の時にお互いの両親への結婚の挨拶も済ませた。

私は26歳だから、結婚するにしても早すぎず遅すぎずの丁度いい年齢。

だけど、私の中で一つだけ心配だったのは、ハル君はまだ22歳。


男の人だと結婚するにはやっぱり早いと言われる様な歳。

だから、彼の両親も付き合いには賛成してくれてはいても結婚となると、まだ早いのではと言われるんじゃないかと思っていた。

なのに……そんな私の心配は杞憂に終わった。

美子ちゃん曰く


「片思いが長かった分、これでも遅いくらい」


らしい……何はともあれ、お互いの両親の大賛成も貰うことができたし安心した。
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