君の本気に触れた時…
それから、挙式までの約4ヶ月間は、準備などであっという間に過ぎ去った。


桜が満開に咲き誇る、春の暖かな日差しの中


私は純白のドレスとベールに包まれて


愛する彼の元へと真っ赤なバージンロードを一歩一歩ゆっくりと踏みしめて歩いている。


その間、祭壇の前で私を待つ彼の姿を見ながら、出会ってから今日までの日々を思い返していた。


初めて彼を見た瞬間確かに震えた私の胸は、誰にも知られることなくその想いを封印した。


あれから数年経った今、大人になった彼に再会して私はもう一度彼を好きになった。


今度は封印されることなく、その想いはこうして今実を結んだ。


出会ったあの瞬間から、私と彼の運命はきっとこうなるのだと決まっていたんだと思う。


父から愛する彼へと託された私を、彼はしっかりと受け止めてくれた。


彼の目に映る世界一幸せな自分の姿を見つけ、私は彼との一生の愛を誓い合い誓いのキスを交わした。












Fin
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