君の本気に触れた時…

ハル君とも、あの時以来会うことはなかった………


と言いたいところだけど、大学生になった私が大学3年までの3年間の夏休みや冬休みに地元に帰省した時には、また例の様に美子ちゃんのお店でバイトをさせてもらっていたから。

私が大学2年の時に高校1年生になっていた彼とは同じバイト仲間になっていた。

高校も希望通り、私の通っていた母校に無事合格していて、とても嬉しかった。

大学の間も、地元に帰省するたびそうした形でハル君と会う事はあっても、ナオに会う事はなかった。

美子ちゃんの様子からも彼女が、私とナオが付き合っていた事は知らない様だった。

ハル君や晃さんが黙っていてくれたのだろう。



大学を卒業した私は、今勤めている会社に就職をしてからは、地元へ帰省してもハル君たちに会う事はなくなっていった。


だから彼とも、もう会う事はないと思っていた…。

何年も会っていなかったのに、

最後にあった時に高校2年生だったハル君が…

毎日の様に顔を合わす後輩の中城君として突然私の前に現れたのは、今から1ヶ月前の話。