君の本気に触れた時…
やっぱり、この年上ならではの落ち着きと包容力…。

それに先輩が持ってるこの大人の男性の色気は、他の人にはない。

凄まじい破壊力なのだ。

どっかの暴走する誰かさんとは大違い…。

あーやだやだ。

せっかく先輩と相席していられる幸せの中に浸ってんのに嫌な奴思い出しちゃった。

頭に浮かんだ倉庫でのことを消そうと頭をフルフルと振っていたら、


「あうっ…‼︎」


イタタタタ…首を襲ったイヤな痛みに思わず変な声が漏れた。


「何?どうしたの?」

「朝倉!大丈夫か?」

「……ハイ…大丈夫です。首を振りすぎてひねっちゃっただけなんで……。お騒がせしました。」


自分の痛む首を片手で抑え、半分涙目になりながらそう答えると


「………プッ………あはははは。」


先輩が堪えきれないと言った様子で吹き出した。
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