君の本気に触れた時…

これはさすがに喜べない私…。

だって地味に痛いし首の振りすぎでひねるなんて…痛い人でしょ私。


「！！…ごめん、痛いのに笑っちゃいけなかったよね……。」


先輩がジーッと見据える私の視線に気づいたのか…謝ってきた。


「イエ…もう痛みも治まったので。」

「だけど、朝倉ってドジって言うか何て言うか本当見てて飽きないよね。」

「私、ドジなんて言われたことないですよ…」

「じゃあ、天然は？」

「…それは何度か。」



先輩がやっぱりね！と言いながらまた笑った。

痛い思いと恥ずかしい思いも少しはしたけど、先輩と久々に会えた事に満足をして午後の業務に取り掛かった。

午後は電話対応に追われてばかりでなかなか自分の仕事が進まなかった。

鳴らない時は本当に鳴らないのに、こんな風に鳴り出すと、なかなか鳴り止まない電話。