甘い秘密と苦いウソ
「いやー、意外だね!でもなんでそんなに使い慣れているの?」
わたしは頭の中のもやもやを打ち消すかのように明るく振舞った。
わたしのその様子に久我君は不審に思っていない。
わたしは静かに胸をなでおろした。
「そんなことはないと思うよ。まだこれになってから一年たってないし」
「えっ!わたしはこれでも携帯歴6年だよ。だからすごいと思うよ!!」
「んー。もともと機械系得意だからかな」
機械音痴なわたしにとってはなんて羨ましい才能なんだ。
音痴すぎるがゆえにアプリのゲームすらできないというのに……
唯一できるのは写真だけだ。
でも、撮る専門なので現像は兄に任せサイトにアップしてくれているのはここのカギをくれた人。