甘い秘密と苦いウソ



「おーい。理人。コトを迎えに来たぞー」



「ああ。うん。」



 兄がわたしの迎えに来た。


 理人さんはブログの更新をした後寝てしまったので、寝ぼけながら返事をして目をこすっている。


 この様子を理人さんのファンが見たらきっと、発狂しだすだろう。それくらいの色気があふれている。


「なんだ、寝てなのか。珍しいな」


「うっさいな。いいだろ別に」


「はは。コトとなんかあったんだろ?まあ、布団に入って寝ろよ。風邪ひくからな」


 そういうと兄はわたしのほうに手を伸ばす。帰るぞというように。

 わたしはその手を取り兄と一緒に理人さんの部屋を後にした。


 理人さんはちゃんと布団に入って寝ているのだろうか。少し心配で後ろを振り返る。




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