甘い秘密と苦いウソ
第2章
うわさ
登校をして、教室につくと、いつにもまして教室の中が騒がしかった。
いつもは、目立つイケメン三人組の周りがうるさいのだけれど、今日は違っていた。
どう違っていたかというと、普段は普通カーソルにいるような人たちの会話が圧倒的に教室の中で勢いづいていた。
というよりも、テンションマックスで、興奮気味だった。
これには少し引いてしまいそうになった。よくよくみれば、普段目立たないような生徒まで同じような状態だった。
これは何なのだろうか。
気になったわたしは、隣の席の女子、大村美優ちゃんに声をかけた。
「なんか今日、みんな騒がしくない?何かあったの?」
ちなみに、ボッチではあるけど会話不能なわけではないですよ。
クラスの人と仲が悪いわけでもないですからね。
ま、そこは今置いといて……
美優ちゃんがそのあと教えてくれたのだけれど、少し長かったので要約します。