甘い秘密と苦いウソ
「じゃあ、わたしが撮りたいと思った時に好きなように撮るからね」
「ああ、望むところさ」
そういった後ふたりして笑いあって、その後もたわいもない日常の話をしていた。
そんなこんなでしているうちに時間がだいぶたってしまったので久我君は先に帰っていった。
送ってっくて言われたけれど、わたしには理人さんを待たなければいけないので久我君の申し出を断った。
久我君と話した中で、今日が一番楽しかった。
最初の話した印象はあまりいいものではなかったが、それが今日でかなりいいほうに変わった。
西の空では夕日が沈みかけているため、上のほうの空が青、紫、ミッドナイトブルーのようにグラデーションになっていた。
楽しい時間が過ぎるのはあっとゆうまだ。
この時のわたしは明日には今日すでに解決したと思っていたうわさが真実ではないとうわさになっていることを知らない……