愛と幸
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私達と福澤先輩達が付き合い出したことは瞬く間に広まった。

「てか、やっぱ好きになっちゃったんだね〜」

ニヤニヤしながらなっちがそう言ってきた。

「ま、まあね…」

私は苦笑いしながら答えた。

仕返しのためです!なんて言えるわけない。汗

「いや〜それにしても、学校で1番の美少女双子と学校で1番のイケメン双子がくっつくとか、漫画かって感じ〜」

なっち達と教室でそんな話をしていたら「「キャーーーッ!!♡」」っていう声が聞こえた。

なんだ?と思って教室のドアの所を見ると…

「あ、星崎さん。」

「幸哉先輩…。」

「ちょっときて。」

私は幸哉先輩の元に駆け寄った。

「なんですか?」

「あー、あのさ…」

幸哉先輩がいいづらそうに言葉を濁している。

て、てゆーか、周りのみんな見すぎじゃない!?

「せ、先輩ちょっと移動しましょうか。」

「あ、うん。」

私達は、人気のない階段の踊り場まで来た。

「それで、どうしました?」

「あー、うん…。あの、さ…」

「??」

「今週の日曜日…空いてる、かな?」

今週の日曜日?

「空いてますけど…」

なんかあるのかな?

「もしよかったら、なんだけど…どこか遊びな行かない?」

「えっ…」

「あ、ダメならいいんだけど…」

不安そうな顔。

幸哉先輩ってこんな顔するんだ…。

もっとオラオラ系かと思ってた…。

なんか、幸哉先輩が可愛く見えてきてしまった。

「ふふっ…いいですよ。」

「なんで笑ってるの?」

「なんでもないです。」

先輩が可愛くて…なんて言えない。

「ついでに、今日一緒に帰れるかな?どこ行くとか決めよう。」

「わかりました。」

「じゃあ、放課後教室で待ってて。」
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