愛と幸
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そして、放課後になった。

教室で待っていると…

「星崎さん」

「あっ、先輩」

「ごめん、遅かった?」

「いえ、全然。」

「じゃ、帰ろうか。」

「はい。」

私達は、決して距離が近い訳では無いけれど横に並んで歩き出した。

そういえば私、結構普通に話せてるな。

「星崎さん」

「はい。なんですか?」

「日曜日、どこ行きたい?」

「うーん。そうですね〜。基本どこでもいいんですけど…」

「じゃ、最初は無難に映画でも行く?」

「いいですね、映画!」

「よかった。」

先輩はにっこり笑ってそう言った。

うわ、それは反則だ。

私は、顔が熱くなるのを感じた。

やっぱり顔は確かにかっこいいな。

「ちなみにね、幸翔も日曜日デートするんだ。」

「えっ、夢羽とですか!?」

「そうそう。」

そうなんだ〜

「家、どっち?」

「あ、左です。」

その後は、特になにを話す訳でもなく、無言で歩いた。

すごいクールだなぁ。
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