愛と幸
同じ顔をした男の子2人と、女の子が2人いた。

2人同時に告ったの!?

「ねえねえ、あの人達双子だよね?」

「だろうね…」

「この学校に、私たち以外に双子いたんだね〜」

夢羽がのんきにそんなことを言っている。

そうなのだ、私達は一卵性双生児。

いわゆる双子である。

顔なんて、家族でなんとか見分けがつくくらい。

友達なんかでも、「夢愛?夢羽?どっち?」なんてしょっちゅう聞かれる。

どうやら私達は双子の中でもかなり似ている方らしい。

他の双子とかはだんだんと見分けがつくようになるらしいから。

だから、私達は見分けがつきやすいようにピアスの色をかえている。

私が黄色で、夢羽がピンク。
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