愛と幸
「幸翔…。」

「あ、夢愛っ」

「夢羽!?」

なんと、幸翔先輩と夢羽に遭遇してしまったのだ。

そういえば、夢羽、ショッピングモールでお買い物って言ってたな…。

あ、幸翔先輩と夢羽、恋人繋ぎしてる…。

いいな、ラブラブ。

…って、だからラブラブとか私には関係ないんだって!!

「ゆーめあっ、どんな感じなの?」

夢羽が小さい声で話しかけてきた。

「別に普通だけど。夢羽は?」

「私も普通〜」

「とか言いながら恋人繋ぎしてるじゃないよ。」

「そりゃデートだもん。当たり前じゃん。えっ、もしかして、夢愛、手繋いでないの!?」

そ、そんなに驚く?

「う、うん…。」

「うそっ、まじ?幸翔先輩なんかすぐ手繋いできてくれたよ?」

「そうなんだ…。」

「幸哉先輩手繋いでこなかったの?」

「うん…。」

幸翔先輩は、夢羽のことちゃんと好きなんだ、きっと。

幸哉先輩は、私のこと別に好きじゃないから手繋いでくれないのかな…。

はぁ…。

だーかーら!

落ち込むとこじゃないし!

「じゃあ夢愛っ、楽しんでね〜ばいばーい」

夢愛達はどこかに行ってしまった。

「俺達も行こっか?」

「あ、はい。」
< 22 / 64 >

この作品をシェア

pagetop